1.THE名門校「新・男子御三家「駒東」躍進の秘密」を見た感想~すごい学校を発見!
今回は、首都圏の中学受験では、超人気校として知られている「駒場東邦」を特集します。
駒東が半世紀で東大常連名門校になった秘密をお伝えします。
その中では、比較的新しい部類に入り、創立は1957年の学校です。
画面左 小家一彦(おいえ かずひこ)校長先生
小家先生は、駒場東邦で教員として30年を経て、今年校長先生になられた、正に駒東の生き字引と言っても過言ではない先生です。
自分は若手だと思っていたら、いつの間にか長老になっていたそうです(笑)
私の写真の腕前がアレなんで、分かりにくいかもしれませんが、画像の中の人の服が透けて背景が見えています
※実際は透けている訳ではなく、後ろの背景を映す素材です
この技術は、車がバックする時に後ろが透けて見えるように後部座席のシートの素材に応用を検証しているのだそうです
バックで車庫入れする時に、死角にならないように、絶対にこの技術があった方が助かりますよね
この他にも番組では、人間拡張という、どらえもんの道具からヒントを得て開発した、怪我をしたしたり、年をとって身体が不自由になった人間を手助けするロボットアームの様な、すごい技術が紹介されていました
この驚きの技術を開発した方が、今からちょうど30年前に駒東をご卒業された、東京大学 先端科学技術研究センター 稲見昌彦教授です
1984年 駒場東邦中学入学
1990年 駒場東邦高校卒業
稲見教授が卒業された年の4月に小家校長先生が赴任されたので、ちょうどすれ違っていたのだそうです
という訳で、番組内でお互いに初めましてとご挨拶なさっていました
実は、夢を現実にしてくれる様な、これらの発明の原点は「駒場東邦」にあると言うんです
「 稲見先生の研究室には、駒東の中学1年生がここ何年もお世話になっていて、ありがとうございます」とお礼を述べる小家校長先生
創立からの東大進学者数の数字の伸び方が異常なんです
全国で7位、新男子御三家の筆頭と言うにふさわしい実績です
この伸び率のスピードが異様に速いと言うのが、駒東のポイントで、なかなか他に例が無いですね。
これだけの快進撃と言うのは
それは、何故か
ズバリ、小家校長先生にお伺いしました。
「自主独立」の気概と駒東の「3F精神」です
駒場東邦の生徒数は、現在1学年240人。
京王井の頭線から徒歩10分。
名門進学校が多く集まる場所にあります。
名門進学校の名に恥じない進学実績があります。
卒業生には、今回のゲストの東京大学 先端科学技術研究センター 稲見昌彦教授の他、ナグモクリニック総院長 南雲吉則先生、東京理科大学 特任副学長 秋山仁教授と個性的な先生方が
社会科の授業で「外国人労働者を増やすべきか、否か?」と言うテーマでクラスの中で3グループくらいに分けて、全員が持ち時間1分の中で、話し合いをしている風景が写っていたのですが、どの子も真剣に自分の意見を述べて、他の子の意見を聴いて、また自分の意見を見つめ直し、最後に色々な意見をまとめていて、大学の授業を見ている様な錯覚に陥ったのですが、高校一年生の授業という事に途中で気が付き、子ども一人一人が述べる意見のレベルの高さに本当にびっくりしました
駒東生は、精神的に下手な大人よりもずっと大人です
今、起こっている社会問題に対する意識がこんなに高いとは…日頃から、しっかり勉強をしている証だと感じました
続いて国語の授業の紹介でしたが、芥川賞を受賞した、村田沙耶香著「コンビニ人間」を読んで、グループ毎に意見をまとめて発表していました。
教科書ではなく文庫本を読むところやディベート中心なところに、私達の世代では考えもつかなかったくらいの斬新さを覚えました
社会といい国語といい、自分の意見を発表する場の多い学校です
自分で考え、自分の意見を持つ→「自主独立」の気概を伸ばす授業だったんですね
駒東の強い部活
囲碁部 全国大会の常連校 顧問はほとんど口出しをしないで見ている。
軟式野球部 都大会4年連続優勝 練習メニューは生徒たちで話し合って決める。
水泳部 毎年9月の文化祭では、男子シンクロを披露。
去年の映像を見たのですが、一糸乱れぬ演技に脱帽です
小家校長先生が駒東の秘密として挙げた3F精神とは、友情、正々堂々、闘志の事です
元駒東生だった東大の稲見昌彦教授に寄ると、
友情とは、研究を一緒にする仲間。
正々堂々とは、フェアに研究をする。
闘志とは、誰かと闘うと言うより、真理の探究の為に内なる情熱を持とうという風に考えると、今でも非常に通じる尊い言葉だったんだなあと、中高の時は分からなかったんだけど漸く今、分かりました。との事
修学旅行は、まるで旅行代理店の様なプレゼン。
駒東のメインイベントの一つ、高校2年の修学旅行。
実は、毎年、行き先が違うんです
因みに2019年は、九州とベトナムでした
行き先を決めるのは、修学旅行の一年前から行われる、チーム対抗プレゼン大会
生徒たちは、そのプレゼンを見て行きたいと思った場所に投票📨
最も票を獲得した場所が、その年の修学旅行先になるんです
小家校長先生に寄ると、観光をアピールするプレゼンよりも、ここに行くとこんな事が学べるよというプレゼンの方がみんなの支持を得るのだそうです
プレゼンをするという事は、事前に旅行先を下調べして、スライド等の準備が大変な上に、自分の言葉でみんなを説得しなければならないので、社会に出る前に、社会人としての訓練が出来る、またと無い良い機会だと思いました
駒東といえば、体育祭が有名ですが、中学一年生の時に赤青白黄の4色の中から一つ色が決められて、その色を6年間ずっと続けるのだそうです
その為、自分の色への思い入れは強く、体育祭当日は自分のチームカラーに髪を染めてくる生徒も
体育祭の日だけは、先生方も大目に見てくれるそうです
中一から高三まで、同じ色の仲間
その絆は、先輩後輩を超えて強固な物に
東邦連峰(もの凄く高い竹の先によじ登りチームカラーの旗を40本先に立てたチームの勝ち)、大井川渡し(台の上に人を乗せて4人で高速で運ぶ)と言った駒東独特の運動会競技を見たのですが…子ども達の運動能力が高過ぎて、この学校、運動苦手な子は運動会で出番があるのかなと不安になりました
テレビの画面からも、生徒たちの運動会への気合いがビシバシ伝わってきたので、卒業後も同じカラーの先輩後輩の熱い絆は続いていくんだろうなあと感じました
稲見教授が駒東OBに会うと、必ず運動会の話になり、何色でしたか❓と言い合い(笑)
同じカラーだと、先輩に可愛がってもらえるのだそうです
学生で駒東の子が来た時にも、必ず運動会のカラーと部活は聞くのだそうです
駒東の文化、独特で面白いですね
株式会社ユーグレナのいずもみつる社長
22年前に駒東を卒業し、東大に進学した。
東大では色々な人から、ミドリムシなんて気持ち悪いだとか、そんな変なムシの研究やめたら❓と何回も言われたそうですが、駒東は違ったそうです。
駒東は、やめなよと言うヤツは一人も居なかった。
ミドリムシ、面白そうだからやってみたら?と言ってくれたそうです
駒東は、やってみてダメだったら、ダメな部分を変えていけば良いじゃんというスタンスとの事。
今回の番組の中で、私が一番感銘を受けたお話しでした
個人個人の考えを大事にしてくれる駒東の校風が、各界にユニークな人材を輩出している理由だと思いました
最後に、お二人にとって、駒場東邦というのは、どの様な存在だったのか、色紙にお書きください。
「不動点」
駒場東邦を卒業してから、みんな色々な方向に人生を歩むんですけど、その中で一切揺るぎなく動かず、利害が関係無く、一生の思い出が残る場
「思う存分悩む場」
中高6年間、一般的に反抗期と呼ばれる、また、中弛みと呼ばれるものがある訳ですけれども、それこそが中高一貫校の強みだと思っているんですね。
より確実に、前に進む為に
2.まとめ
たまたま、テレビをつけたらやっていた番組だったので、ボーッと見ていたのですが、面白い内容だったので、にわか駒東ファンになってしまいました
駒東の文化祭は、来場者が2万人を超える、人気イベントとの事なので、来年は是非、息子と行ってみたいと思います
良かったら、皆様もBSテレ東のTHE名門校、日曜日21時00分~21時54分、見てみてください